先日、早稲田松竹のジャック・タチ特集の回、行ってきました。

上映内容は
長編2本
・ぼくの伯父さんの休暇
・ぼくの伯父さん
短編3本
・ぼくの伯父さんの授業
・左側に気をつけろ
・家族の味見
の計5本。

ジャックタチを観るのははじめてなのですが、なんだか初めてじゃないような不思議な既視感を覚えて、これはなんだろうなあ、あ、あれだ、ユロ氏が『イリュージョニスト』の手品師に似ているんだ。なんだ、そっくりじゃないか。って。

なんてことを思っていたのですが、観賞後購入したパンフレットを読んでいたら、イリュージョニストの脚本は生前ジャックタチが娘のために遺したもの、というのが書いてあって、『イリュージョニスト』を観た当時はジャック・タチのことを知らなかったので完全にスルーしていたのですが、シンクロニシティ(これはちょっと違うか、)というか自分の感じたものが正しかったことがわかってすごく、とても、嬉しいつながりを感じられたのです。
(ちょっとは下調べしてから映画観に行けよ、って感想はもっともだと思います。なんというか、偶発的に訪れる過去の自分との知の交感を待っているんです。とか、よくわからないことを言う。)

見終わって、タチの余韻からなかなか抜けられなくて、数日ひきずって、油断すると『ぼくの伯父さん』の音楽が口から出ていたり。ユロ氏の歩き方を真似してみたくなって、ただそんなの自分の部屋ですればいいのにどうしたものか駅前とかでぴょこぴょこ歩いてみたり(ひざを伸ばしたままつま先でつんつんっと歩く感じ)、雨なんか振らないのに傘を持ち歩いてみたり(折り畳みじゃなくて、ビニール傘でもなくって)、そんな感じだから、あーなんだろうなー、とか思いつつ、それが不思議と気持ちよかったりして、それくらいタチ(ユロ)に感化された自分に嬉しさを覚えていたりして。また見たいなー、みたいなー、ってyoutubeで予告編とかBGM探してちょっとばかし心を満たす。コンプリートボックスを買ってしまおうか。ありだなあ、全然ありだ。DVD版なら2万円をきるくらいだし、いやでもBlu-ray版の方が特典が豊富だから、Blu-rayだ。買うならブルレイだ。今年のクリスマスのプレゼント、前倒しで今月の25日に届けてやるから何が欲しいか言ってみなってサンタさんに言われたら、いまならジャック・タチ コンプリートBOX [Blu-ray]ですって即答する。いまなら。もうちょっと時間経ったらnewbalance M1300がいいですとかいっちゃうかもしれないのでサンタさんには今現れてほしい。

『ぼくの伯父さんの休暇』のノベライズをみつけて、それはすぐ注文しました。タチが書いた物って訳ではないけれど、あの世界に浸りたくて、注文した。ポスターも注文した。もっとタチりたい。

しまいには、伯父さんになりたいって、思っている。早く。兄夫婦に甥っ子ができないものか。甥っ子と手をつないで下町をぷらっとして、自転車の後ろに乗せてぴゅーってして。してみたいなあそういうこと。すごいしたくなっちゃったんだなそういうこと。


画像:郵便配達人ジョゼフ・ルーラン