オン・ザ・ロード

サルはサンフランシスコについた。
ついて、めちゃくちゃやらかして、レミとはそれっきりに旅に出る。
1部の11章がまるまるサンフランシスコの話だけど、そこだけで、レミとの関係もボロボロになってすぐに南下してしまった。
これからぐるっと円を描くように東部への旅路。


slow boat to china 1

ぼくは隅っこに隠れて、膝のあいだに頭を突っ込んでいた。いったい、家から3000マイルも離れたところで何をしているんだ?ここにぼくはなにしにきたのか?ぼくの中国行きのスローボートはどこだ?

「よせよ、ジェイク」とぼくはヘミングウェイ流につづけた。

にぎやかなフレズノに入り、街の南側で降ろされた。線路脇の小さな食料品店に飛び込んでコーラを飲んでいると、赤い貨物列車と並ぶようにして憂鬱そうな表情のアルメニア人の若者が姿を見せ、それと同時に蒸気機関車が吠えた。そうだ、そうだ、ここはサロイヤンの町だった。と思い出した。

今を無駄にすることで過去への憧憬が強まるのか。今を直視できない、したくないために、あえて無茶苦茶なことをしてあの日は良かった、あの日までは良かったんだと、言い聞かせているよう。

「この道でよく輪回しをしたよ」とチャドキングは言ったことがあった。それが見たかった。みんな子どもだった十年前のデンヴァーが見たかった、桜が満開の明るいロッキー山脈の春の朝、希望がいっぱいの楽しい小道で輪回しをしているところを見たかった。みんな勢揃いしていたんだろう。そしてディーンは、ボロの薄汚れた格好で、ひとり、狂ったようにこそこそ歩き回っていたんだろう。

ネコメンタリー

思っていた以上にいい番組だった。
(書き起こしではない)

銀色だから銀ちゃん、ではなく、銀座からきたから銀ちゃん。
はじめて家にきた日、ぼくの腹の上でスヤスヤと寝てしまった。
まるですべてのものを信じきっているようだった。

金色だから金ちゃん。でも、金ちゃんは錦糸町から来てもいる。
きてからしばらくは一日中鳴いていた。抱きしめようとしても暴れてしまう。
まるで何物も信じられないといった風だった。

Notes:

  1. 1945年のヒット曲。フランク・レッサー作詞、作曲