メモ

2017/12/23.sat

【今週の番組ゲスト:JAZZバイオリニストの牧山純子さん】
先月リリースの『ルチア~スロベニア組曲』をご紹介。

や:山本かおるさん
ま:牧山純子さん

や:クリスマスも間近に迫ったこの時期にきていただきました。CDデビュ−10周年ということで。

ま:10年あっという間のような月日でしたが、こうやって活動を続けさせていただいているという感謝の気持ちでアルバムを作りました。

や:華やかなアルバムですが、初のセルフプロディースに挑戦したということで。

ま:そうなんです。やはりやってみると、プロヂューサーの方々への感謝の念が生まれました。

M1:スロベニア組曲から「大地」

や:アルバムの一曲目、スロベニア組曲の一曲目「大地」です。11月15日に発売になりました『ルチア~スロベニア組曲』ですが、フルアルバムとしては5枚目ですね。

ま:インディーズから1枚、メジャーデビューしてから4枚目の計5枚出ています。

や:スロベニアという国は牧山さんにとっては特別な国ですか?

ま:全然知らない国でしたが、ワインのイベントの時にコンサートで演奏する機会があって、それがご縁でおととしから交流が続いています。スロベニア大使に、ぜひ音楽で日本とスロベニアの架け橋になってほしいとお話をいただいて、だったら一度はスロベニアに尋ねてみないといけないなということで昨年はじめておじゃました。それから大ファンになりました。スロベニアはイタリアの隣にあります。ヨーロッパは乾燥しているので楽器の音がよくなるんですよね。バイオリンを持ってはじめて演奏した時に、相棒であるバイオリンが里帰りをさせてくれてありがとうと言っているような音になったんですね。それがうれしくて、10日間ほど都市を見て、日本に帰ってきて、1週間も経たないうちに、スロベニアの風景が音符として降りてきて4曲うまれました。3歳からピアノ、4歳からバイオリンを習ってきたので、ピアノのクラシックのフォームに則って組曲という形で4曲綴りの曲を、帰国した翌月に初演させていただきました。スロベニアは昨年がユーゴスラビアから独立して25周年というアニバーサリーの年ということもあり、完成した音源をスロベニアに送ったら、現地のアーティストと共演してくれないかと、独立記念のコンサートに呼んでくれたりシて。 1

や:スロベニアとのつながりが濃い年になったんですね。アルバムにはスロベニア組曲として4曲「大地」、「水」、「空」、「風」あります。全12曲で、オリジナル、カバー曲など色々入っています。つづいてもスロベニア組曲から、「風」をお送りします。

ま:組曲の4曲目「風」です。この曲は、イタリア国境付近のアドリア海から吹く強い風をイメージして作りました。スロベニアはビオワイン 2が有名ですが、アドリア海から吹く風は、葡萄畑の木の葉っぱに付いた害虫を落としてくれる恵の風なんですね。そういったものを表現しようとして作りました。

M2:スロベニア組曲より「風」

や:ジャズとクラシックの融合はやっぱり素敵ですね。

ま:バイオリンはクラシックから学んでいることもあり、もちろんジャズの要素もありますが、小さい頃からのリズムだったりが自分のボキャブラリとしてあるので、クラシックの言葉もいれながら新しいものを作りたいと思っています。

や:子供の頃からバイオリンをしていて、大学でもクラシックを?

む:大学でもクラシックを勉強していました。卒業してから数年、ソリストとしてもクラシックしかやっていませんでした。イツァーク・パールマン 3のクラシックCD 4を集めるのが趣味なのですが、大学を卒業後、偶然海外で買ったCDを聞いてみたら、今までに聞いたことがない音楽だったんですね。Mack the KnifeとかMistyとか書いてあって。ピアニストはオスカーピーターソン 5なんですが、その時はジャズのことも知らないので、ピアニストの情報も何にも知らず。その時に体の揺れる楽しい音楽を知って、こんなに楽しい音楽があるんだ、なんだこれは、ジャズだ、勉強したい!となって、ジャズで弦楽器科があるボストンのバークリー音楽大学に入学をしました。

や:それでアメリカでしばらくすごすことになったと。

ま:ジャズの醍醐味であるアドリブがあるということを知らずに飛び込んだので、楽譜に音符がない、暗号のようなものが書いてあって私のプリントが汚いと先生に文句を言ったくらいです。プリントされたコードネームがゴミにしかみえなかったんです。

や:知らない人は、なんでこの紙一枚であんな長く演奏できるんだと不思議に思いますよね。

ま:メンデルスゾーンのコンチェルトを演奏するために何枚も覚えたのに、なんで?ってなりました。「こんにちは」と挨拶をしてすぐに会話ができる、リハーサルがなくでも音楽が成立するという面白さに惹かれました。絶対逃げたら戻れないからと、必死になってしがみついいたのがバークリー時代です。

や:バークリー時代に音楽人生にとってとても大きなできごとがあったと。

ま:小曽根誠さんや小沢征爾さん、チャーリーヘイデン、マイケルブレッカーと共演できたのもそうですが、日本での仕事につながったといえば2002年の紅白歌合戦ですね。2002年の紅白歌合戦はちょうどはじめて衛生生中継をするという年で、平井堅さんがボストンの田舎に来て大きな古時計を歌ったんですね。日本からは平井堅さんとギタリストだけが来て、あとはボストン現地で弦楽四重奏を用意するという話でした。その話がバークリー音楽大学の教授のところに来て、私が呼び出されて、日本の国民がみんな見てるレッドアンドホワイトシンギングショーにでないか?って言われて、なんだろそれ、あ、紅白か!ぜひやります!となりまして。初の衛生生中継、時差あり、雪深い、いろいろなハプニングも起きながら、演奏してテレビに映ったのを見ていてくれた方が、翌年から小椋佳さんのコンサートツアーに推薦してくださったり、日本でのお仕事をいただくようになって戻ることになりました。


(youtubeにありました)

や:「大きな古時計」はこのアルバムにも入っていますね

ま:10周年ということで、ソリストとして立たせていただけるようになったきっかけの曲ということで外せないなと。

M3:大きな古時計

や:かなりジャジーなアレンジですね。

む:明るく元気にしようと思って。歌詞だけを見るとすこし悲しい歌なのですが、サンバのリズムに乗せて明るくアレンジ明るくしてみました。

や:自身でプロデュースするということで、どういう風に選曲しましたか?

む:転機になったものだったりですね。魅惑のワルツは映画音楽としても有名ですが、この曲でお世話になった方が天国に行かれたので選びました。黒い瞳は皆さんご存知だと思いますが、

や:かっこいいですよね。

む:スペシャルトラックは、父のために書いた曲です。高橋美智子さんが歌詞を入れてくれたもの。自分がデビューするようになった、生きている間に商品を作りたいというね
父はもう天国に行ってしまいましたけども。

や:10周年記念ということで、節目節目というか、大きな出来事が詰め込まれているということですね。

む:好き勝手にというか、音楽人生でターニングポイントになったものや大切なものを全部詰め込みました。いままでは、自分の知らない部分を引き出して欲しいということでプロデューサーの方をたてていましたが、セルフプロデュースということで、自分をこうみせたいというのがやっと見えてきたんですね。組曲は同年代のメンバーで初演したメンバーで録音したりだとか。

M4:プレシャス

ま:タイトル。プレシャスです。これは、12/24にも演奏する、渋谷にあるJZ BratでPrecious Space自分の看板をつけたライブをやります。今年で25回目になります。その周年の時に、親愛なる方々に向けて作った曲です。

や:慈愛に満ちたような曲ですね。今後のライブの予定は?

ま:まず、24日はJZ Bratで大人のクリスマスライブをやってます。このアルバムのリリースライブは18年からスタートする予定です。来年は日本全国、そして春頃にスロベニアでも開催できそうです。

や:このアルバムを持って里帰りという感じですね。

ま:そうですね。現地でやるとまた違うものが生まれるので、心も体もデトックスされるし、楽器も喜んでくれるので非常に楽しみです。HISでツアーを組む予定なのでぜひ。

ま:初回限定版 6には6月にスロベニアで撮影した風景を収めています。はずかしながら自分も写っていますが。日本では、スロベニアは99パーセントの人が知らない国なんだそうです。このCDとDVDで少しでも多くの人にスロベニアを知っていただければ嬉しいなと思っています。

や:初回限定版お早めに手に入れましょう。本日はジャズバイオリニストの牧山純子さんにお越しいただきました。

Notes:

  1. スロベニア共和国。ススロヴェニアは、中央ヨーロッパに位置する国で、主要なヨーロッパの文化や交易の交差路である。スロベニアは西はイタリア、北はオーストリア、南や南東はクロアチア、北東でハンガリーとそれぞれ国境を接している。国土面積は20,273km2 (7,827 sq mi)で、人口は205万人を擁する。議会制共和国(英語版)で、欧州連合や北大西洋条約機構の加盟国である。スロベニアではアルプス山脈とディナル・アルプス山脈、地中海のアドリア海に沿った少ない海岸部分のヨーロッパの4つの大きな地理的な部分が接している。 – wikipedia
  2. ビオ・ワインとは出来る限り自然のままの製法で作られたワインであり、 自然派ワイン、ヴァン・ナチュール(仏:Vin Naturel、英:Natural Wine)とも呼ばれる。 – wikipedia
  3. イツァーク・パールマン(Itzhak Perlman、1945年8月31日 – )は、イスラエルのテル・アヴィヴ生まれのヴァイオリニスト、指揮者、音楽指導者。20世紀後半における最も偉大なヴァイオリニストの一人と評価されており、また知名度においても最も秀でたヴァイオリニストの一人である。 – wikipedia
  4. オスカー・エマニュエル・ピーターソン(Oscar Emmanuel Peterson, 1925年8月15日 – 2007年12月23日)は、カナダ、ケベック州モントリオール出身のジャズ・ピアニストで作曲家。