映画を観終わって、あーだこーだと話したくなる仕掛けというか、仕向けられているというか、色んな要素で話のネタになるものを詰め込んでいる感じが面白い。ノーラン監督が好きな映画のエッセンスが随所に詰め込まれていて、知っている人はあのシーンはあの映画を意識してるんじゃないかと推察してみたり、「潜在意識と夢」というテーマのどこか哲学的なところが知的探究心をくすぐってきたりだとか、SF的な世界観(ルール)なんかにワクワクする人もいるだろうし。

どこからこの映画を紐解いていくか、何をきっかけに深掘りしていくかは見る人次第で違って、その宝探し感みたいなところをうまく(オシャレに)仕掛けているところがこの映画の面白いところかと。

まさに、インセプションされている感じ。エンドロールのエディット・ピアフのさりげなさも、小洒落ている感じ。

今、バルトの本を読んでいる。
明るい部屋」と「喪の日記」。

アリアドネについて

ニーチェの警句を地でいくことにしたのだ
すなわち<<迷路の人間は、決して真実を求めず、ただおのれを導いてくれるアリアドネを求めるのみ>>。
明るい部屋 30節アリアドネ

夢について

喪の日記のなかで、数多く、とても多く言及している。メモを残している。母についての夢しか見ない、というほどに。

午睡。夢。まさしく彼女のほほえみ。
夢は、完全で、すばらしい思い出だ。
喪の日記